不妊症について
なかなか妊娠ができない。赤ちゃんができない。不妊症なの?と悩みや不安を抱えている人はたくさんいます。
不妊症は病気ではありません。めずらしい事ではなく、誰でも身近にある問題となっております。
不妊症とは
妊娠を希望する健康な男女が避妊せずに性生活を行なっているのにもかかわらず、妊娠できないことをいいます。
不妊の原因
不妊の原因は男女それぞれあり、女性の原因として多いのは排卵障害、卵管障害、子宮着床障害、あとは生活習慣における体質などです。
排卵障害
自力で排卵を起こすのが難しい場合のことです。
脳はホルモンという物質を使って、卵巣や子宮に指令を送ります。
ホルモンの分泌量が少ないと、卵巣がうまく指令を受け取れず、卵子がうまく育たなくなり排卵が起こりにくくなります。
過度なダイエットや大きなストレス、カラダの冷え、血行不良などはホルモンバランスを乱す原因にもなります。
卵管障害
卵巣と子宮をつなぐ卵管は繊細な働きを持つ場所で、非常に細く、詰まったり、くっついてしまうことがあります。
そこに障害が起きてしまうと、卵子と精子が出会えなくなったり、受精卵をうまく運べなくなったりして不妊の原因になります。
卵管は左右2本あるので、どちらか1本が正常であれば自然妊娠が期待できます。
子宮着床障害
子宮に何らかの原因があり、着床しにくいことがあります。
子宮内膜症や黄体ホルモンが十分に分泌されないなどが考えられます。
着床しにくい原因がすべて解明されているわけではありません。
中でも、運動不足やストレスによる自律神経の乱れなどは黄体ホルモンが分泌されないことの原因になります。
不妊は女性だけに問題があるわけではなく、男性側にも原因がある場合もあります。
無精子、性機能障害、精子の通路障害や、ストレス、不眠、喫煙、アルコール、肥満、セックスレスなど男女ともに共通する原因も合わせれば、50%近くの確率にもなります。
これらの原因から、生活環境、生活習慣は不妊に大きな影響を与えます。
不妊度をチェックしてみましょう!
・週一回以上、コンビニ弁当を食べる
・週一回以上、スナックやチョコなどのおかしを食べる
・水の摂取量が一日1リットル以下
・すぐに疲れやすい
・便秘、排泄がすっきりしない
・肌のハリやツヤがなくなってきた
・食事の量はあまり変わってないのに太ってきている
・平熱は36.5℃以下
いかがでしょうか?
日々の生活で思いあたることはありませんか?多く当てはまるほど不妊の確率は高くなる可能性があります。
◆西洋医学的治療
検査で異常か見つからなければ、ステップアップ治療をしていきます。
タイミング法(排卵日を推測してタイミングを合わせる)
↓
排卵誘発(卵巣を刺激して卵胞を多く成熟させる)
↓
人工授精(精子を子宮に入れる)
↓
体外授精(卵子に精子をふりかける)
↓
顕微授精(卵子の中に精子を入れる)
このように手段や方法を高度ものに変えていきます。
※東洋医学の不妊の考え方
東洋医学的には五臓六腑のうち、子宮に元気を送っているのは、おもに腎、肝、脾の三つの臓の気で、特に腎は「元気の源」と言われています。
腎が弱るとだるさや冷えにつながり、子宮への血の巡りも悪くなります。
不妊症の人はこのうちのどれか、またこの三つの臓の、気の通り道(経絡)の気の流れも弱くなっていると考えられます。
妊娠するためにもっとも必要なのは体の巡りを良くし、体質改善することです。
当院で出来ること
妊娠に必要なのは卵子の質を高めることです。
西洋治療の効果をさらに上げるために、一人一人の体のバランスを整えながら、東洋医学を元にした鍼灸治療を行い、子宮の血の巡りを良くしていきます。
さらに体の巡りは骨格にも左右され、血流を悪くする原因にもなりますので、姿勢を整えることも大切です。
当院では、必要であれば骨盤矯正も行い、正しい姿勢にすることで巡りを良くしていくので、体に不要な老廃物を出しやすい体にしていきます。
さらに老廃物を体の外に出すのに大切なのは「水」です。
お茶やコーヒーではなく水を飲むことで体に不必要なものを外に出してくれます。
1日2リットル以上を目安にちょこちょこと飲むように心がけていくと、毒素の少ない体をキープ出来るよになり、卵子の質も上げやすくなるでしょう。
不妊の原因は不明なことが多く、自分せいにして不安や悩みを抱えてしまう人は多くいらっしゃると思います。
ですが、体質改善で自然妊娠する可能性もあります。
生活習慣の見直しもひとつの方法です。