顔面神経麻痺について
顔面神経麻痺とは
ある日突然顔の半分、あるいは一部分が思うように動かせなくなる状態の事を言います。
顔にはいろんな神経が走っています。その中の顔面神経は、顔面の筋肉を動かす大事な神経です。この顔面神経に何らかの病気が生じると顔面神経の麻痺が起きてしまいます。
顔面神経麻痺には、末梢神経によるものと中枢神経によるものがあります。鍼灸は末梢神経が原因の顔面神経麻痺が治療対象となります。中枢神経性と末梢神経性の麻痺の違いの見分け方は、まず患者様に上を見て頂きます。中枢神経性の場合は前額部の筋肉が障害されないので上を向いて頂くと両側の顔に「しわ」を形成することが可能です。患者様に上を向いて頂いてに「しわ」が出来れば鍼灸では効果が現れません。
「朝起きたら顔が動かない」
「気が付いたら顔が曲がってきた」
「食事をしようとしても食べ物がこぼれ落ちてしまう」
「麻痺側の下半分の味覚がなくなる」
「麻痺側の涙の出が悪くなる」
このような症状が現れたら顔面神経麻痺の危険信号です。
末梢神経性顔面神経麻痺の分類
末梢神経性の顔面神経麻痺には種類があり、最も多いものでベル麻痺と呼ばれる特発性の麻痺があります。原因ははっきり分かっていませんが、顔面神経に栄養を与えている血流の流れが悪くなり、ウイルス感染が関与して麻痺が起こると言われてます。これが末梢性の麻痺の中で60%占めます。
次いで多いのでハント症候群です。ハント症候群はめまい、急性の難聴、味覚障害、小さな音が大きく響くなどの症状が伴います。
顔面神経麻痺のなりやすい方
顔面神経麻痺が発症する背景の一つには体力が低下している事が考えられます。そのため過度のストレスを避け、十分な休養と睡眠をとることが重要です。
顔面神経麻痺には顔に症状が現れるためにショックを受けて心理的に暗くなり、顔が見られないように外出を控えたり、発音もしにくくなるので会話が少なくなってしまう方もいます。
明るく外に出る生活をするように心がけてください。
また寒さなどで顔を冷やさなくすることも大切です。
Sakura鍼灸整骨院へお任せ下さい
顔面神経麻痺に対する鍼灸施術はWHO(世界保健機構)が鍼灸の適応疾患の一つとしてあげているものです。東洋医学をベースに現代医学(神経支配、神経の走行)のアプローチも行っていきます。同時に心身の不安を取り除く施術も行っていきます。施術後には顔の血流が改善し、顔が動かしやすいなど感じて頂ける様に施術いたします。
東洋医学の観点からいえば、顔の痛みや麻痺の原因は「冷え」にあると考えています。ここでいう冷えというのは手で触って冷たいとかではなく、体の中の冷えです。
体の中の臓器が冷える事によりお顔にも症状が現れると当院では考えています。お灸などで冷えの根本にアプローチをさせて頂きます。